「自分を知る セルフデザインワークショップ」
◇日時:10月19日(日)
◇講師:塩見 直紀 氏
◇参加人数:4名
◇内容:塩見様による、 「自分を知る-セルフデザインワークショップ」(オンライン講座)を開催しました。
| 【塩見直紀 プロフィール】昭和40(1965)年生まれ。綾部市鍛治屋町出身。半農半X研究所代表。大学卒業後、約10年、株式会社フェリシモに勤務。33歳を機に綾部へUターン。平成12(2000)年に、半農半X研究所を設立。21世紀の生き方、暮らし方として「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを提唱する。NPO法人里山ねっと・あやべのスタッフとして、綾部の可能性や里山的生活を市内外に発信。綾部里山交流大学の企画を担当する。著書・共著に『半農半Xという生き方実践編』『綾部発半農半Xな人生の歩き方88』『半農半Xの種を播(ま)く』『農力検定テキスト』など。『半農半Xという生き方』は中国語訳され、台湾でも発売。現在11刷。半農半Xは中国大陸にも広がっている。最近はローカルな1人出版社「半農半Xパブリッシング」もはじめる。 |
【ワークショップ内容】
●前半
テーマ1:自己紹介が地球を救う(セルフナレッジの大事さ) 20分×4
ワーク1:自分AtoZ+2025年のベスト10
テーマ2:半農半X
ワーク2:新しい組み合わせをつくる(半農半〇、半X半〇、半〇半〇)
テーマ3:1人1研究所
ワーク3:○○研究所
感想のシェア
●後半
テーマ4:天職観光(天職のヒントを探す旅)
ワーク4:「自分が行きたいところ」
「若狭で来てほしい、見てほしい、体験してほしいところ」
テーマ5:自由研究都市
ワーク5:これからの1年(2025~2026年)でやりたいこと25個
テーマ6:フロンティアデザイン
ワーク6:○○というフロンティア、ほっとけないこと
Q&A
感想のシェア
例年講師にお招きしている半農半X研究所・塩見直紀氏による「自分を知るーセルフデザインワークショップ」が開催されました。本年度はオンラインでの実施となりましたが、画面越しでも熱量の高いワークと講義を通じ、「個人の生き方」と「地域の可能性」を繋ぐ深い学びの場となりました。
1. 「自分AtoZ」による自己の再定義と対話の深化
ワークショップの序盤では、アルファベットのAからZまでの26文字を用いて自己紹介を行う「自分AtoZ」に取り組みました。
この手法の本質は、単なるプロフィールの紹介に留まりません。26個ものキーワードを絞り出すプロセスそのものが、自分は何を愛し、何を大切にして生きているのかを掘り起こす「内省」の時間となります。短時間で多角的に自分を言語化することで、参加者同士の相互理解が飛躍的に深まるだけでなく、自分自身でも気づいていなかった「独自の価値観」を再発見する貴重な機会となりました。
また、各地で制作された「地域版AtoZ」の事例紹介を受け、参加者からは『地元の好きなところAtoZ』を作りたい」といった具体的なアイデアも飛び出しました。個人の愛着(アイデンティティ)を地域への愛着へと転換させる、強力なクリエイティブ・ツールの可能性を学ぶことができました。
2. 「半農半X」から考える、多角的なライフスタイルの構築
講義の後半では、塩見氏が提唱する「半農半X」という思想に基づき、地域資源から新しい価値を生み出す思考法についてお話しいただきました。
この「持続可能な暮らしと、自分らしい社会貢献(X)を両立させる」考え方は、講師の澁澤寿一氏が掲げたテーマとも深く共鳴するものです。 かつての専業的な働き方に縛られるのではなく、農業、あるいは地域活動や複数の仕事を組み合わせる生き方は、変化の激しい現代において極めて柔軟で強靭な選択肢となり得ます。
3. 総括:これからの時代の「生きる・暮らす・働く」
今回のワークショップを通じて得た最大の学びは、「自分を知ること」が「地域を活かすこと」の第一歩であるということです。
「半農半X」という枠組みを超え、複数の業種や役割を重層的に組み合わせる働き方は、これからの地方における標準的なライフスタイルの一つになるかもしれません。自分自身の「好き」や「得意」を地域資源と掛け合わせ、いかにして独自の「X」をデザインしていくか。参加者一人ひとりが、自らの生き方を主体的に構築していくための、確かな指針を得ることができた時間でした。
