澁澤寿一 「今後の地方のあるべき姿」
◇日時:7月13日(日)
◇講師:澁澤寿一
◇参加人数:4名
◇内容:第1回目に当たる今回は、顧問的立場の「渋沢様」にお越しいただき、「今後の地方のあるべき姿」を題材にお話していただきました。参加者が少なかったことが、個々の深い考え・悩みまでの回答をいただけることとなり、とても充実した次官となりました。
1. 参加者の心に深く刻まれた「命と地域の連続性」
少人数での開催ゆえに、講師の言葉一つひとつが参加者の心に深く浸透し、自己の存在と地域の未来を重ね合わせる真剣な眼差しが印象的でした。
- 「子孫を思う心」というバトン: 私たちが今ここに存在するのは、先祖が子孫の幸せを願い、繋いできた「心」があるからこそ。その重みを痛感した参加者からは、自身の活動を単なるビジネスとしてではなく、世代を越えた「命の連続性」の中で捉え直そうとする決意が聞かれました。
- 祭りは集落の生命線: 「祭りが無くなれば、集落が無くなる」という澁澤氏の強烈な言葉は、地域文化の本質を突くものでした。効率や利便性だけでは測れない「祭りの存続」という課題に対し、いかにして現代に即した「心地よい運営」を模索していくか。参加者一人ひとりが、自らの足元を見つめ直す大きなきっかけとなりました。
2. 数(量)の呪縛から、志(質)の連帯へ
今回の開催は、主催者である私自身にとって、これまでの活動を根本から見つめ直す試練の時間でもありました。
- 「力の無さ」を認め、次への糧とする: 8年という歳月をかけながら、目に見える大きな変革を起こせていない自らの力不足を痛感したことは、決してネガティブな終止符ではありません。それは、これまでの延長線上ではない「新しい覚悟」を固めるための必要な通過点でした。
- 数の論理からの脱却: 現代社会はどうしても参加人数という「数」に価値を求めがちですが、今回、真剣に耳を傾ける参加者の姿を目の当たりにし、「本気の人々が集う場」の圧倒的な意義を再確認しました。2025年度は、まず私自身のこの感覚を根底から変革し、質の高い対話が生み出す熱量を大切にしていきます。
3. 若狭町を越え、広域的な課題解決へ
今回の参加者は、直前の告知であったが若狭町内に留まらず、小浜市からも駆けつけてくださいました。この広がりは、私たちが直面している課題がもはや若狭町単体で解決できるものではなく、嶺南地域や県境を越えた「広域的な共生」が不可欠であることを示唆しています。
2025年度、私たちはこの「繋がりの種」を大切に育て、より本質的で、より実践的なソーシャルビジネスの形を模索してまいります。澁澤氏が示してくださった「若狭の可能性」を信じ、焦らず、しかし着実に、この地の未来をデザインしていく。そんな新たな1年が今、始まります。
