Monthly Archives: 10月 2020

第3回:聞き書き

前回は若狭の「自然」を満喫した回でしたが、今回は若狭の「人」を知る回として、「聞き書き」を行いました。
いずれも若狭町に生まれ育った藤本俊夫さん(80代)、大下多喜子さん(70代)に子どもの頃からの遊びや暮らし、ご家族のことなどたくさんお話を伺いました。

参加者の方にとって、生まれ育った環境も時代も全く異なるお二人のお話はとても興味深く、そしてお二人ともとてもお話が上手で、あっという間に約2時間が経ってしまいました。

お話を聞いた後は、書き起こしと編集作業です。約2時間のお話の書き起こしは膨大な量になりましたが、夜も作業するなど熱心な皆さん。2日目の午後には、見事にそれぞれのお話が作品になり、皆で共有することができました。

参加者の感想より:

「今の80代ぐらいの人の生活の変化はすさまじいものがあったんだと改めて感じました。伝統で残さないといけないこと、変えていかないといけないこと、今生きる我々は過去の生活から学び、未来へ進んでいかねばならないと思います。」

「社会が成長していくと共に人生を送れたのはうらやましいと感じたけれど、これからの暮らしのヒントもあって、藤本さんの「積上げることが大切」という話は確かにその通りだと思った。」

「今回は子ども時代の景色を読者に伝えられるような作品にしようと思い、大下さんがとても楽しそうに語られていたワンシーンを選んで書き起こしました。」

第2回:若狭の自然をフィールドに生業を考える

今回のカレッジは「自然をフィールドにする生業を考える」というテーマで行いました。
先ずは実際に催行しているカヤックとサイクリングのツアーを体験。

1日目の午後はカヤック、2日目は朝からサイクリング。まだ若狭へ来て日の浅い参加者の方々は、たっぷりと若狭の自然を体感することができたようです。


2日目午後の座学では、体験ツアーに対する値付けの考え方や、スモールビジネスを起こす際の注意点などについて、持続可能な経営や生業について参加者の方と質疑応答を交えながら語り合うことができました。
宿泊業やイベント・体験事業等を行ってきた経験から話させていただき、成功例や正解とは言えない内容であったかと思いますが、紆余曲折の様々な経験談をお話することができたかと思います。
これからを考える参加者の皆さんの参考に少しでもなれればと思います。

参加者の感想より:

「講義では、しっかりと社員に給与を払える商品(ツアー)価格でないと、結果的に地域の自然も守っていけない、ということが心に残りました。」

「例えばイベントを開催する際、民間が運営する場合は事業継続のためにはどうすればよいかや収益性を考えますが、行政運営の場合は多くの人を呼ぶために値段を下げたり継続性をあまり考えないことがあり、これは民間圧迫にもつながると思いました。人口減少の今、行政も稼げる自治体を目指し、住民還元をするなど考え方を変えていく必要があるのではないかと思いました。」